ロックフィッシュ(根魚)はルアー釣り入門に最適です!
これからルアー釣りを始めてみたいと思っている方もいらっしゃると思いますが、一帯、何から始めればいいか、分からない方も多いと思います。
そんな方に最適な釣りが「ソフトルアーで狙うロックフィッシュ」です!
カサゴやアコウといったロックフィッシュ(根魚)は身近な漁港や地磯ゴロタ岩周辺などの釣り場に生息していて、ルアーにもよく反応してくれるので、難しいテクニックを使わなくても釣り上げることが出来ます!
ソフトルアー(ワーム)は、プラグやメタルジグなどに比べると、値段も安価な商品が多いので、初心者の方でも購入しやすいのが魅力です!
テトラポットの間や大きな岩と岩の隙間など、狙い場所が初心者の方でもすぐに見つけることが出来ますよ!
ルアー釣り入門に最適の「ソフトルアー(ワーム)で狙うロックフィッシュ」を紹介していきます。
ソフトルアー(ワーム)とは・・・
軟質プラスチックの素材で出来たルアーで、ソフトルアー・ソフトベイト・ワームなどの名称で呼ばれています。
当初はブラックバス狙いで使用されることが多かったが、現在では、ソフトルアー(ワーム)で多くの魚が狙われています。
狙う魚や水深などに合わせて、ジグヘッドやシンカー・フックなどを組み合わせて使用します。
フックの針先をソフトルアー内に隠して取り付けることにより、根掛かりを減らすことが出来て、障害物周辺を狙うことが多い、ロックフィッシュ狙いには最適のルアーです。
プラグやメタルジグなどのハードルアーに比べて値段が手ごろなので、根掛かりし易いロックフィッシュ狙いでも積極的に使用することが出来ます!
以前、バス釣りをしていた人は、ブラックバス用のワームでも、問題なく使用できますよ。
春~秋までが入門に最適な時期です!
定着性の強い魚なので、青物なdの回遊魚と違い、基本的に1年中、狙うことは可能です。
しかし、釣り易かったり、コンディションの良い個体や大物を狙う場合には適した時期が有ります。
カサゴは5~6月頃に岸近くまで接岸する個体が多くなり、コンディションもよくベストシーズンを迎えます。
また、10~11月頃には産卵期を控えて荒食いする個体が多く、大型のカサゴも狙い易い時期になりますが、魚のコンディションは余り良く有りません。
アコウは初夏から夏に岸近くに良型の個体が多く接岸して来るので、ベストシーズンを迎えます。
食べて美味しいのもこの時期です。
冬にテトラポットの「穴釣り」をしている釣り人を見かけることが有りますが、冬に釣れないことは有りませんが、余り、良型は期待出来ません・・・
ソフトルアーで狙える魚は・・・
カサゴ
ロックフィッシュ(根魚)狙いで一番ポピュラーな魚です。
水深30㎝程度の浅場のゴロタ岩から水深50m以上の深場にも生息しています。
テトラポットの穴釣りでも人気の魚です。
ムラソイ
カサゴによく似ていますが、体色が黒っぽいので、寝れれば見分けが付くようになります。
カサゴよりも浅場に生息していることが多く、大きな岩の隙間などに居ることも多い。
カサゴに比べて強烈な引きが特徴です!
アコウ(キジハタ)
関西や九州など西日本では、アコウと呼ばれている高級魚で、食べて美味しい魚ですが、中々、史上に出回らない高級魚で、釣り人に人気が有ります。
最大60㎝程度まで成長し、カサゴとは不覚にならないパワーを持っていて、ロックフィッシュ(狙いの最高のターゲットです!
アイナメ
温帯域に生息していますが、高温を好まない為、冬の産卵期に釣期を迎える地域も有ります。
上から落ちて来る餌を活発に捕食する性質が有り、ブラクリ仕掛けなどを使って狙うことが多いです。
マハタ
水深の深い場所が生息域なので、一般的には、オフショア(船釣り)のターゲットです。
ショア(陸)からは、10cm未満の幼魚が釣れるくらいです。
オオモンハタ
本来は南方系のロックフィッシュで南九州や沖縄などでは人気のターゲットです。
他のロックフィッシュと違い、中層を捕食エリアにしていて、強い遊泳力を持っています。
海水温上昇の影響か、ここ最近は、南方系のオオモンハタやアカハタが、西日本エリアでも姿を見かけるようになってきました。
ロックフィッシュ狙いの釣り場は・・・
岩の隙間などの魚が身を隠せる場所が有る釣り場を狙います。
具体的には・・・
テトラポットの隙間
テトラポットには、テトラポットとテトラポットとの間に隙間が出来ています。
この隙間は、ロックフィッシュの絶好の隠れ場所になっています。
この隙間で、上から落ちて来るカニなどの甲殻類や隙間近くを泳いでくる小魚などの餌を狙っています。
ソフトルアーを隙間に落とし込んで、ルアーを上下させて狙うだけで、魚が居れば高確率でヒットしてきます。
大きなテトラポットも有るので、転落しないように注意してくださいね。
隙間だけでなく、テトラポットの周辺にルアーをキャスト狙うことも出来ます。
堤防や岸壁の壁際
堤防や岸壁などの海底部分には、基礎となる石積や捨て石が入っています。
この石積や捨て石の隙間も、ロックフィッシュの隠れ場所になっています。
壁際には、海藻や貝類などが付着しているので、壁際にくっ付くようにして身を隠しているケースも有ります。
壁際に付いている貝類や甲殻類などが、上から落ちてくるので、ロックフィッシュの捕食場所にもなっています。
テトラポットの隙間と同様に壁際周辺ルアーを落とし込んで、上下させて狙います。
地磯
海底が岩礁帯などの地磯は、ロックフィッシュのポイントで、サイズ狙いも可能な場所です。
足元から狙える場所では、足元の壁際などを狙っていきます。
沖に沈み瀬などが有れば、キャストして狙っていきます。
ゴロタ岩・浜
大きな岩や石が続いているゴロタ浜も、岩と岩との隙間が多くロックフィッシュ狙いの好ポイントになっています。
基本的は、キャストして着底した後、ルアーを海底ギリギリを狙ってロックフィッシュにアピールします。
釣り場で気を付けることは・・・
近年、釣り人のマナー低下や違法駐車などで、釣り禁止になる場所が増えています。
また、ロックフィッシュ狙いではテトラポットの上や地磯などで釣りをすることも、怪我人や死亡事故なども発生しています。
最低限、以下のことを守って釣りを楽しんで下さいね。
採取制限が有る場合が有ります
ロックフィッシュ(根魚)は、成長に他の魚種よりも時間が掛かる為、採取できる魚種やサイズ・期間などが、都道府県なのの自治体等に定められている場合が有ります。
また、キジハタ(アコウ)などは市場で高級魚として扱われているので、同様の規制が定められている場合も有ります。
立入禁止・釣り禁止
釣り場によっては、立入禁止や釣り禁止になっている場所も有ります。
現地の看板や案内に従ってくださいね。
天候の変化
地磯などでは、少しの風や波で足元まで海水が来る釣り場も有ります。
天候の変化には細心の注意を払って釣行してください。
滑りやすい釣り場も多いので、スパイクシューズは必需品です。
危険な場所に入らない
危険な場所で釣りをすると怪我や転落死亡事故などが発生する恐れが有ります。
大怪我や死亡事故などが発生すると全面釣り禁止になる恐れが有ります。
危険な場所に入らないようにしましょう。
マナーを守って下さい
ゴミを放置したり、漁港の台船や漁船に勝手に乗り込んだりすると、その釣り場が釣り禁止や立入禁止になってしまいます。
近くに民家などが有る場所も多く、釣り場で大声や大きな音を立てると釣り禁止になることも有ります。
基本的なマナーを守って釣りを楽しんで下さい。
周囲を気に掛ける
釣り場には、多くの釣り人が居たり、釣り人以外の方も居ます。
特に仕掛けを投げる際は、後方をよく確認してくださいね。
仕掛けや針が人に引っ掛かって大怪我をする可能性が有ります。
釣り場をめぐってトラブルが発生しているケースも有ります。
釣り場に入る際には、近くの釣り人に一声かけておくとトラブル防止になります。
車の駐車に気を付ける
釣り場によっては、駐車料金が必要な場所が有ったり、地元の漁師さん専用の駐車場になっている場所も有ります。
現地の看板や指示に従ってくださいね。
違法駐車が多く、釣り禁止になった釣り場も有ります。
べた凪の日が狙い目です!
ソフトルアーでの釣りは、基本的海底付近を攻めることが多くなります。
風や波が強いと、海底付近にルアーを泳がせるが難しくなったり、ロックフィッシュが隠れている岩の隙間近くにルアーを沈めることが難しくなってきます。
また、ソフトルアーは比重も軽く、空気抵抗も大きいので、遠投しにくく、風が強いと狙ったポイントまで、ルアーが届かないことも有ります。
慣れてくるまでは、ロックフィッシュは凪の日に狙うと釣りやすくなります。
朝・夕マズメの時間帯が狙い目です!
カサゴやアコウといったロックフィッシュは、夜間になると活発に活動します。
昼間でも問題なく釣れますが、朝・夕マズメの時間帯には、捕食活動も活発になるようです。
全くアタリも無かったのに、周囲が少し暗くなり始めたとたんに、突然釣れ始めることも良く有ります。
最初の1匹目を釣り上げたければ、朝・夕マズメの時間帯は外すことは出来ません!
夜間は常夜灯周辺で・・・
ロックフィッシュは夜間に活発に活動するので、漁港の照明周辺でも狙うことが出来ます。
しかし、小型のカサゴなどの活動が活発になり、中々、いいサイズのロックフィッシュが釣れないケースも有ります。
常夜灯周辺でアジングをしていて、狙う棚を海底付近にすると、小型のカサゴばかり釣れることもよく有ることで、夜間は、数は釣れますがサイズアップは難しい面が有ります。
1度釣れた場所は覚えておく
ロックフィッシュがは定着性の強い魚で、余り、移動はしませんが、潮の動きなどに合わせて生息場所を変えています。
身を隠しやすく、餌の豊富な場所には、強い大きな魚が入って来るので、1度釣れた場所には、他の魚が入って来る可能性が高くなります。
1度、良型が釣れた場所は、次の釣行の際には、別の良型のロックフィッシュが居ついていることも有りますよ。
タックルは・・・
リールに「スピニングリール」を使用した「スピニングタックル」とベイトキャスティングリールを使用した「ベイトタックル」が有ります。
釣り場の状況や釣り方に応じて選びますが、初めての方でも使いやすいのは「スピニングタックル」です。
初めてでも使いやすいのはスピニングタックル
スピニングリールは、一般的にいっろいろな釣りに使われているリールで、トラブルも少なく初心者の方でも使いやすいリールです。
キャストする場合にも、少し慣れれば、遠くに飛ばすことが出来ます。
ロッドは、リールのタイプに合わせるので、スピニング使用の、ロックフィッシュ用の35~45g程度の重さが使えるロッドから選択します。
釣り場が水深が浅い場所やカサゴがメインターゲットの場合は35g前後で、水深が有る場所やアコウなどのハタ類がメインターゲットの場合は45g程度のオモリが使用できるロッドが向いていると思います。
壁際などの縦の釣りが多い場合はベイトタックルも選択肢に
ベイトキャスティングリールは、巻き上げる際のパワーも有り、壁際などにルアーを落とし込んだ際に出る「魚のアタリ」にも合わせを入れやすく、縦の釣りを多用する方には向いていますが、慣れが必要です。
遠投するのが難しく、風が有ると「バックラッシュ(リールに巻いているラインのトラブル)」が発生しやすい欠点が有ります。
小さくても巻き上げる力が強いので、大物とのやり取りも安心して行えます。
ロッドはスピニングタックルと同様に、釣り場が水深が浅い場所やカサゴがメインターゲットの場合は35g前後で、水深が有る場所やアコウなどのハタ類がメインターゲットの場合は45g程度のオモリが使用できるロッドが向いていると思います。
ラインはPEラインかフロロカーボン
根掛かりが多い場所や遠投の必要が無いのなら、根ずれに強く、感度の良いフロロカーボンがお勧めです。
リーダーを付ける必要が無く直結できるので、根掛かりしてもすぐに釣りを再開出来ます。
PEラインは、感度もよく、遠投性能も優れていますが、根掛かりで、リーダーが切れてしまうと、リーダーの取り付けから行う必要が有ります。
ソフトルアーは・・・
ソフトルアーは、ロックフィッシュが食べている餌に合わせて選択します。
カニやエビなどの甲殻類の場合や落とし込みで狙う場合は、左端のクロータイプを
カールしたテールでアピール力が強く、小魚にも甲殻類にも対応できるのが中央のカーリーテールを
イワシなどの小魚の場合は、右端のシャッドテールを
選びます。
ロックフィッシュは、それほどルアーの選り好みはしないので、好きなタイプから釣り始めてもいいと思います。
カラーは、3色程度、アピール系とナチュラル系とグロー(夜光)を揃えておけば色々な釣り場に対応出来ます。
特に、朝・夕マズメの時間帯が狙い時なので、グロー(夜光)は、持っておく必要が有ります。
テキサスリグとジグヘッドリグ
テキサスリグで使用する場合は、根掛かりしにくい「オフセットフック」と「シンカー」を組み合わせます。
ジグヘッドリグの場合は、ジグヘッドにソフトルアーを刺して使用します。
テキサスリグの方が、根掛かりしにくいので、特別な事情が無ければ、テキサスリグから始めた方がいいと思います。
釣り方は・・・
根掛かりを恐れずに、海底を狙う!
ロックフィッシュは、隠れ場所の多い海底付近に生息しています。
こういった場所はどうしても根掛かりしてしまうことが多いですが、根掛かりを恐れずにロックフィッシュが生息している海底付近や障害物周辺を攻めて行きましょう。
基本アクションはリフト&フォール
ルアーを海底まで着底させたら、ロッドを持ちあがるようにして、ルアーを海底から浮かせます(リフトさせます)。
ルアーを海底から浮かせたら、リールを巻いて余分なラインを巻き取り、ルアーを自然に落としていきます。
ロックフィッシュは上から落ちて来る餌に反応するので、落ちていくルアーに喰いつきます。
この時に、落ちる速度が速すぎると、魚がルアーに喰いつく暇がないので、着底できるギリギリの重さにします。
風の強さや潮の流れの早さで、シンカーの重さは変わってきますが、重すぎると、釣果を伸ばすことが出来ません。
ラン&ガンで新しいポイントを探る!
ロックフィッシュは、隙間に身を隠して住んでいます。
また、縄張り意識が強い為、1箇所の隙間に多く魚が済んでいることは余り有りません。
1匹釣り上げた場合やアタリが無い場合には、次の隙間を狙っていった方が、新しい魚を出会えるチャンスが増え、釣果を伸ばすことが出来ます。
角度を変えて、色々な方向から攻めてみる!
ロックフィッシュは、岩の隙間などに身を隠しながら、餌を待ち構えていますが、魚から見えている範囲は岩などで視界が狭くなるので、限定されています。
なので、1度、隙間近くを通しただけでは魚がルアーを発見していない場合も有るので、何度も、出来れば角度を変えながら攻めてみる必要が有ります。
しつこく攻めて、釣れなければ、隙間をしつこく攻めて行く。
この繰り返しが釣果アップの基本です。
食べて美味しい対象魚
最後に・・・
始めて見るまでは、難しそうに感じるルアー釣りですが、「ロックフィッシュ狙い」なら初めての方でも、始めやすいと思います。
食べても美味しい魚なので、是非、チャレンジして、最初の1匹を釣り上げてください!
こちらの記事もいかがですか?
秋が深まってくると、水温が低下してアオリイカの姿を見るのが難しくってきます。
しかし、数は釣れませんが、晩秋から初冬は良型のアオリイカが狙える時期です!
晩秋のアオリイカ狙いの釣り場や釣り方などを紹介しています。