晩秋は良型アオリイカを狙うチャンスです!
夏から秋に季節が変わった頃に、エギングを楽しませてくれた「アオリイカ」も秋の深まりと共に、段々と、釣るのが難しくなってきます・・・
晩秋になり水温の低下と共に、成長したアオリイカは沖の深場へと移動して行きます。
今まで釣れていた釣り場では釣りにくくなってしまいましたが、アオリイカが居なくなった訳では有りません。
釣り場や釣り方などを変えると、まだまだ、「良型のアオリイカ」を狙うことが出来ます。
エギングを始めた方の1つの目標は,「1,000g超えのアオリイカ」を釣ることではないでしょうか?
晩秋に狙う「1,000超えのアオリイカ」の釣り場や釣り方などを紹介します。
11月前半頃からが良型アオリイカ狙いに最適な時期です!
アオリイカの成長の様子
アオリイカは、春に産卵します。
産卵後に生まれた小さなアオリイカは、他の魚などから襲われないように身を隠す場所が多い浅場や湾内・漁港内などで成長していきます。
その後、成長と共に遊泳力も付いてくるので、他の魚から襲われても逃げることが出来るので、餌の多い瀬や岩礁帯などに移動し、積極的に餌を捕食し成長していきます。
この頃が、秋のエギングシーズン頃になります。
地域差は有りますが、10月後半から11月前半頃には、海中の水温が低下し始めます。
浅場は外気温の影響を受けて早く水温が低下し始めるので、水温の低下していない(水温の安定している)深場へアオリイカは移動して行きます。
この時期には、早生まれで成長している個体は1,000g前後まで成長しています。
沖に出ていく遊泳力が有る成長したアオリイカは、沖の深場へ移動しているので、これまで釣れていた釣り場では釣れなくなってしまいます・・・
春よりも狙い易い晩秋のエギング
春のアオリイカは「産卵」を意識しているので、どうしてアオリイカが神経質になっていることが多くなります。
しかし、晩秋のアオリイカは、まだ成長期なので、積極的に餌を捕食し、色々な物に興味を示す時期です。
なので、餌木に対しても春ほどは神経質にならずに興味を持ってくれます。
秋イカシーズンに多く釣り人で賑わった釣り場も、段々と釣り人が少なくなってきます。
これまで釣り場の確保が難しかった「エギングで人気の釣り場」でも容易に釣り場の確保が出来るようになってきます。
春は、エギングでアオリイカを狙う釣り人も多く、釣り場の確保も大変ですし、多くの釣り人が攻めるので、アオリイカもスレてしまって居ることも有ります。
2,000g超えのアオリイカは春シーズンでないと厳しいですが、アオリイカに釣り人からのプレッシャーが掛かりにくい晩秋は、春よりも「良型のアオリイカ」を狙い易い時期と言えます。
晩秋からのエギングの釣り場
晩秋の一般的なエギングの釣り場
晩秋は水深が有り、水温の安定した釣り場を狙う
浅場は、外気温の影響を受けて、秋に水温が早い時期から低下します。
また、外気温の影響を受けやすく、水温が安定していないので、浅場には、水深の深い場所に行くことの出来ない、小さなアオリイカが多く、遊泳力の有る「良型のアオリイカ」は多く有りません。
深場に隣接した釣り場
住んでいる地域によっては、水深の深い釣り場がない場合も有ります。
釣り場の水深がそれほど深くなくても、水深の深い場所に隣接している釣り場では、深場に居るアオリイカが回遊して来る可能性が有ります。
風裏になるポイント
晩秋からは、季節風の影響を受け、風が強い日が増えて来ます。
周囲を山などで囲まれた「風裏になる釣り場」なら、エギングが出来る場合も有ります。
晩秋からは、「風裏」の「水深の有る」釣り場を狙いましょう。
天候や時間帯などを考慮した晩秋の釣り場
水温が上がれば浅場も狙える
晩秋になると、冬の訪れを感じるような寒さの日も有れば、秋晴れのような晴天が数日続く時も有ります。
浅場は、水温が上がりやすいので、晴天が数日続いた時は、水温が上がった浅場に「良型のアオリイカ」が回遊して来る可能性が有ります。
朝・夕マズメの時間帯は浅場も狙える
晩秋以降は、水深の有る釣り場を狙うのが基本ですが、朝・夕マズメの時間帯は、アオリイカの活動も活発になり、浅場に餌を求めて回遊して来ることが有ります。
水深が有る場所に隣接した浅場なら、よりアオリイカの回遊の可能性が高くなります。
漁港内や湾内の常夜灯周辺
アオリイカは、夜間に常夜灯に集まる小魚などを求めて回遊してきます。
この場合も、水深の有る釣り場や水深の有る場所に隣接していることが、回遊の条件になります。
秋特有の事情を考慮した晩秋の釣り場
青物の回遊している釣り場
春には、大型の青物が回遊している釣り場はそれほど多くは有りませんが、秋には、青物が回遊して来る釣り場が多く有ります。
晩秋の頃になると、大きく成長した青物が回遊して来るので、青物に捕食されることを恐れて隠れてしまう為、アオリイカが釣れなくなってしまう釣り場も有ります。
青物は、潮通しの場所を好むので、湾内や港内には、余り、回遊してきません。
青物の回遊が有る場合、水深の有る湾内や港内には、青物を避けてアオリイカが避難している場合が有ります。
外海が時化た時
冬の訪れが近づいてくると、段々と海が時化ることが多くなってきます。
外海が時化た時などに、アオリイカが水深の有る港内や湾内に避難して来ることが有るので、時化た時や時化の後には、港内を狙って見ると思わぬ好釣果になることが有ります。
晩秋のアオリイカのタックル
最低限必要なタックルは、ロッドとリール・餌木・ライン・リーダーなど
晩秋の時期のアオリイカ狙いは、春のアオリイカ狙いのタックルで対応できます。
その他に必要な物は、タモやギャフ・偏光グラス・クーラーなど
ロッドは8.3~8.6フィート
ロッドの長さは、8.3フィートが標準的な長さで、足場が高い場所や地磯などで釣る機会が多い場合は、8.6フィートがお勧めです。
水深の深い釣り場が近くない場合には、遠投する必要が有るので、遠投に向いている9フィート前後のロットが有るといいです。
3~4号の餌木が扱えるパワーの有るロッドを。
基本的には、晩秋には、春イカ用のロッドを使うので、これから購入する方は、春シーズンに使えるロッドを購入すればいいですよ。
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リールは・・・
リールはシマノなら3000番の大きさを
ダイワなら2500番の大きさが、エギング向けのサイズになります。
エギング専用のリールも有るので、本格的に始めるのなら、専用リールがお勧めです!
専用リールには、ハイギアとノーマルギアが有り、ハンドルも、シングルハンドルとダブルハンドルが有るので、好みで選んでくださいね!
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スナップ
リーダーの先端に、スナップを結んでおけば、餌木の交換もスムーズになります。
餌木のサイズに合わせて、スナップのサイズを選んでください。
エギング専用のスナップの中から選べば問題有りません。
スナップを使用しないで、ラインに餌木を直結する方も居ます。
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餌木は3.5号をメインに数本
晩秋からのシーズンは、3.5号の餌木を中心に使います。
小型のアオリイカを避けて、良型のアオリイカに狙いを定める場合は、4号の餌木が必要になります。
ピンクやオレンジ系に加えて、ナチュラルカラーを混ぜていきます。
出来れば、水深の深い場所での釣りが多くなるので、ディープタイプの餌木も用意しておくといいです。
ディープタイプの餌木が有れば、強風時にも対応できます。
ラトル入りのエギも有れば、夜間などに重宝しますよ。
色々なメーカーの餌木を買うよりも、最初は、1つのメーカーで揃えた方がいいですよ。
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タモやギャフ
晩秋のエギングでは、1,000g前後のアオリイカが釣れることも有るので、取り込みの際にタモやギャフが必要になります。
釣行する釣り場の足元の高さに合わせて、タモやギャフの長さを選んでくださいね。
短いと水面まで届かなくて、役に立たないことも有ります。
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偏光グラス
偏光グラスが有ると、水中のストラクチャーやアオリイカの様子が分かり、釣り易くなりますよ。
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クーラー
釣り上げたアオリイカを鮮度よく持ち帰るには、クーラーが必要になります。
ランガンで、移動することも多いので、余り大きなクーラーは必要有りません。
20リットル程度の大きさが有れば充分です。
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晩秋のアオリイカの釣り方
基本的な釣り方、秋のシーズンと変わりませんが、しっかりと海底を意識した釣り方が必要になってきます。
障害物が少なく、底どりが可能な場合は、餌木を海底まで沈めて、底どりをします。
岩礁帯の海底などで障害物が多く、底どりが出来ない場合は、カウントダウンして、海底近くの棚をキープします。
海底付近を主に狙う
海水温は、表層の水温と中層・海底付近とで、同じでは有りません。
晩秋の時期は、海底付近の水温が最も高く、表層や中層は外気温の影響を受けている為、海底の水温よりも低くなっています。
アオリイカは、水温の高い場所も求めて、深場の海底付近に居るので、海底付近を重点的に狙います。
中層もチェックする事
晴天が続いた後などは、海底付近から中層付近まで積極的に餌を求めて回遊している個体も居るので、中層のチェックも忘れずにしましょう。
ラン&ガンよりも回遊待ち
晩秋の時期でも、「ラン&ガン」で移動しながら、新しい釣り場を狙っていけば、アオリイカと出会えるチャンスは増えていきます。
しかし、晩秋になると、秋イカシーズン程には、アオリイカが狙える釣り場多く有りません。
釣り場が限られてしまう場合には、1箇所で粘りながらアオリイカが回遊して来るのを待ちましょう。
潮が変わったタイミングや水温の上昇など、アオリイカが回遊して来るチャンスは必ず有ります。
アオリイカ以外に釣れるイカ
晩秋から冬にかけての時期には、アオリイカ以外にも様々なイカを狙うことが出来ます!
コウイカ・モンゴウイカ
岩礁帯を好むアオリイカと違い、コウイカやモンゴウイカは砂地の海底を好んでいます。
地域差は有りますが、晩秋から早春の時期に釣れるので、アオリイカにこだわらなければ、この時期のエギングで狙うことが可能です。
餌木を海底付近で「ズル引き」などで浮かさないように攻めれば、コウイカが狙えます。
ヤリイカ
地域差は有りますますが、年末頃から産卵の為に沿岸に接岸してきます。
冬に「電気ウキ+餌巻きスッテ」で狙うことの多いイカで、人気の釣り場には、多くの電気ウキが浮かんでいます。
エギングでも釣れるので、餌木で狙っている釣り人も多く居ます。
ケンサキイカ同様に食味がいいので、喜ばれるゲストです!
ヒイカ(ジンドウイカ)
コウイカ同様に内湾を好むイカで、体長は10㎝にも見たいない位の小さなイカです。
1.5~2号程度の専用の小型の餌木で、狙います。
12月頃から2月頃まで狙うことが出来ます。
ケンサキイカ
春から秋にかけて、沿岸に回遊して来るので、ケンサキイカも夜間などに釣れることが有ります!
食味がいいので、喜ばれるゲストです。
食べて美味しいアオリイカ
最後に・・・
水温の低下と共に、段々とアオリイカの姿を見ることが難しくなってきます。
この晩秋~初冬の時期には、秋のシーズン程アオリイカの姿を見ることは出来ませんが、「良型サイズのアオリイカ」が釣れる魅力が有ります。
釣り場で、お会いしてお話しする方の中には、真冬でもエギングをされている方がいますが、「毎回、釣れるわけではないけど、釣れると、ほとんどが1,000g超えのアオリイカなので、真冬でもエギングが止められない」と言われる方も居ます。
晩秋から初冬に「良型の1,000g超えのアオリイカ」を狙って見ませんか?