体長20cmくらいまでの大きさのタイは、背開きにして一夜干しにすることが出来ます。
干すことによって、身の中の水分が抜けて味が凝縮されていて、タイの味が濃く感じられて美味しいですよ!
チダイの背開きの仕方
①背開きにして、一夜干しを作る時は、体長15~20㎝程度の大きさが作り易いですよ!
今回は、チダイを使用しました。
エラブタが赤いのが特徴で、マダイほど大きくなりません。
②ウロコ落としを、尾側から頭側に動かして、ウロコを落としていきます。
タイのウロコは大きくて硬く、周囲に飛び散り易いので、気になる方は、大きなビニール袋の中でウロコを落とすと、飛び散りにくくなります。
③ウロコを落としたら、一度水洗いをした後、背びれに沿って切れ目を入れて、そこから中骨に沿って腹側へ開いていきます。
④背骨の辺りまで身を切り離したら、腹骨を出刃包丁の刃先で切ります。
腹側まで刃先を入れて開いていきます。
⑤腹側まで開いたら、力が入れやすいように、タイを立てて頭を割ります。
出刃包丁の刃を頭に当ててから、出刃包丁の背を左手で叩くと割り易いです。
⑥頭を割ったら、内臓とエラを取り出して、魚体とお腹周辺をよく洗います。
背開きの完成です!!
頭が固くて割りにくい場合には、胸ビレの横から切り、片袖開きにするといいですよ。
チダイの一夜干しの作り方
一夜干しにする為にタイに塩をしますが、塩をする方法は、直接、塩を振りかける「振塩法」と濃いめの塩水に漬ける「立塩法」の2つの方法が有ります。
タイなどの白身の魚には、身に全体的に塩分が浸透する「立塩法」が向いているので、今回は「立塩法」で調理します。
⑦濃いめの塩水に、背開きにしたタイを約30分程度漬けます。
水 : 6
塩 : 1
を基本として、好みで調整してください。
海水よりも辛く感じる程度が目安です。
⑧塩水から取り出したら、キッチンペーパーなどで、塩水を拭き取ります。
⑨干し網に重ならないように並べて、1晩から1日半程度干します。
タイが大きいと干し上がりまでの時間が掛かります。
⑩身を触ってみて、手にくっ付かなければ完成です!
保存目的のばあいには、もう少し乾燥させます。
⑪グリルなどでじっくりと焼いてからお召し上がりください!
フライパンでソテーにしても美味しいですよ!
こちらの干物造りもいかがですか?
小さなタチウオは切り身のままミリンに漬けて干せばいいですが、大きなタチウオは、ミリン醤油の味が染みにくく、干す時間もかかるので、2枚か3枚おろしにしたほうがいいですよ。
今回は、2枚おろしにしてから、干物にしています。
普通のイトヨリダイは体長30~40cmくらいですが、20cm前後のサイズのものが、比較的、お手頃な値段で販売されています。
大きな物よりも、一夜干しなどの干物にするには、これくらいが丁度いいサイズです。
開きにして、濃いめの塩水に漬けてから干せば出来上がりですよ!!