夏から秋にかけてサビキ釣りなどで釣れる小アジは、大漁になる時が有ります。
スーパーなどでも、お手軽な値段で購入することが出来ます。
1匹づつ開きにするのは時間と手間がかかるので、丸干しにすると簡単に干物にすることが出来ます。
エラや内臓を取り除いてから干せば、苦みもなくなりますよ。
①丸干しに使用するアジは、大きいアジだと乾燥するのに時間が掛かるので、10~15㎝程度の小アジが適しています。
②包丁の背の部分を尾から頭の方向に動かして、ウロコを取り除きます。
ゼンゴは取り除かなくてもいいです。
③小アジのお尻の辺りから包丁を入れて、腹に切れ目を入れます。
切れ目から、内臓とエラを取り除いた後、流水でお腹の中を良く洗います。
下処理の終了です。
④下処理の終わった小アジに塩を振りかけます。
内臓を取った後のお腹の中にも塩をすり込みます。
開きにしていないので、塩を良く浸透させるため、多めに振りかけます。
⑤塩を振りかけた小アジをタッパーなどの容器に入れて、冷蔵庫の中で、30分程度置き、身に塩分を浸透させます。
⑥小アジに塩分を浸透させたら、流水で余分な塩分を洗い流します。
キッチンペーパーなどで、小アジに付いている水分をふき取ります。
⑦余分な水分をふき取った後、干し網の中に重ならないように並べて丸1日から1日半程度干します。
⑧小アジのお腹がくっ付くと、乾燥しにくいので、爪楊枝などを折って入れて、お腹がくっ付くのを防ぎます。
⑨完成です。
お好みの干し具合でいいと思いますが、保存目的の時は長めに乾燥させます。
すぐに食べる時は、半乾き程度でもいいです。
⑩グリルなどで炙ってお召し上がりください!
塩の振り方(立て塩と振り塩)
干物を作る場合、ふり塩の方法と立て塩の方法の2つの方法が有ります。
立て塩の方法の場合は、塩分が海水の濃さ程度の塩水にアジを2~3時間から1昼夜程度漬けておいて、さっと洗い流して干します。
アジに全体的に塩分が均等に浸透します。
ふり塩の方法の場合は、直接、塩を振りかけるので、塩分は均等にはなりにくいです。
個人的には、アジやイワシなどの青魚は、ふり塩の方が出来上がった時に水っぽさがなく、魚臭さも感じにくいので、ふり塩の方が好きでいつもふり塩で作っています。
上手な魚の干し方
一番、重要なのは、天気と気温です。
暑い時期だと、一夜干しが完成する前に、腐ってしまう恐れが有るので、気温18℃以下の季節に作ります。
地域差は有りますが、10月から4月頃までが、作りやすい時期です。
気温が高めの時は、夜間だけ干して、昼間は冷蔵庫に保管して、また夜間に干すようにします。
雨が降っている時は、冷蔵庫で、保管し天候が回復するのを待ちます。
長雨になってしまった場合には、ヘアドライヤーで乾かしてしまいます。
冬の寒い乾燥した天気のいい日に作るれば、いい一夜干しが出来ると思います!
アジの干物のバリエーション
こちらのアジ料理もいかがですか?
アジを3枚におろした後、お刺身にしていきます。
釣りたての鮮度のいいアジは、身がしまっていて、調理もし易く、食べてもとても美味しいですよ!
上手く行かなくても、身を小さく切って、ネギを混ぜれば、アジのタタキに出来るので、気軽にチャレンジしてください。
アジを釣ってみませんか?
アジは、初心者や女性・子供でも簡単に釣れる魚です。
初夏の訪れとともに各地の岸壁や漁港の波止などで、釣れ始めます。
釣り道具もリールと竿がセットになったパックロッドに市販のサビキ仕掛けが有れば充分です。
また、ルアーでアジを狙うアジングも人気で、ルアー釣り入門にうってつけの魚ですよ!
アジはスーパーなどで簡単に手に入る魚ですが、釣りたての新鮮なアジを食べれるのは、釣り人の特権ですよ!!
アジの 釣り道具や仕掛け・釣り方・餌などは、こちらからどうぞ!
こちらの干物造りもいかがですか?
カタクチイワシは、「目刺し」でよく販売されています。
一般的に販売されている「目刺し」は内臓を取り除いていませんが、魚臭さや苦みが苦手な方は内臓を取り除くと、スッキリとした味わいになり、青魚が苦手な方でも食べやすくなりますよ!
普通のイトヨリダイは体長30~40cmくらいですが、20cm前後のサイズのものが、比較的、お手頃な値段で販売されています。
大きな物よりも、一夜干しなどの干物にするには、これくらいが丁度いいサイズです。
開きにして、濃いめの塩水に漬けてから干せば出来上がりですよ!!